1977年創業、80年代の大きな工場火災を経て復活を遂げたヘッドウェイギターズ。
創業当時からブランドに携わる現マスタービルダーの百瀬恭夫氏の理念のもと、超少数生産体制ながら質の高い楽器を作り続け、今や国内最高峰との呼び声高い老舗国産メーカーです。
1977年の八塚恵氏とのヘッドウェイの創業からブランドを支えるマスタービルダー、百瀬恭夫氏。
ヘッドウェイカスタムショップでは、数多くの名器を製作してきた百瀬氏がほぼすべての工程を手掛け、その伝説的とも言える技術力を余す所なく堪能できます。
すべての作品がオーダーメイド、もしくは百瀬氏自らプロデュースするワンオフ物となり、ブランド最高峰シリーズの名に恥じない厳選されたストック材を使用する至高のシリーズとなります。
こちらはもはや伝説的とも言える、"百瀬印のダブルXブレイシング"を採用した特別生産モデルです。
1970年代、ヘッドウェイ結成以前での職人時代での林ギター(林楽器)所属時代の作品(いわゆる"百瀬バーニー")より、百瀬氏はダブルXブレイシングの作品を製作してきました。
当時、海外メーカーでのこのブレイシングが主流となっていた事情も大きいですが、現在でも百瀬氏特有のサウンドクオリティに驚嘆される方も多く、ジャパンヴィンテージ市場においても非常に高い評価を受けております。
時は経て2000年代、再始動して数年後のヘッドウェイカスタムシリーズにおいては、百瀬を中心とした数人の少数精鋭チームでの、完全手工製作体制が整っておりました。
その中で百瀬氏は旧500シリーズモデルを復刻。
さらにその中で、やはりダブルXブレイシングを用いた"HJ-523"は、現在でもソロギタリスト"おさむらいさん"が長年愛用する事となり、さらに評価を高める形となりました。
本作は2019年春のメーカー商談会に向けて製作された逸品。
2018年頃から、試作品での前述のダブルXブレイシングの研究を経て、本作品の完成となりました。
ボディトップは、歴代百瀬作品でも最も評価の高いシトカスプルースに、前述のオリジナルダブルXブレイシング(ノンスキャロップド)の組みあわせ。
ボディサイド&バックはシンガポールマホガニーを採用。
このシンガポールマホガニーは伝説の銘木、キューバンマホガニーをマレー半島諸国にて植林された木材で、サウンドなどの性質はほぼ、キューバンマホガニーと同様のものとなります。
指板ブリッジにも希少なマダガスカルローズウッドを採用、オリジナルイーグルインレイや、近年カスタムショップでのみ見られる筆記体ロゴのヘッドストックとなっております。
試作段階を経たとあって,サウンドはやはり往年の名器をしのぐかと思われるほどに極上。
百瀬印のダブルXブレイシング特有の、乾いた中〜高音が非常に心地よく、かつシンガポールマホガニー特有の図太い低音も完備。
加えてサウンドレスポンスも良く、繊細なピッキングスタイルにおいても100%呼応。
正しく隙の無いサウンドとなりました。
往年の名品と、キャリアの絶頂を迎える百瀬氏の技術力が合わさった、正しくモダンヴィンテージな逸品。
極上のサウンドをぜひご体感ください。
【Spec】 Body Top : Sitka Spruce Body Side&Back : Singapore Mahogany Neck : Honduras Mahogany 1P Finger Board : Madadagascar Rosewood Bridge : Madadagascar Rosewood Nut & Saddle : Bone Bracing : Double X Scalloped at Bracing : Non Scalloped Scale : 645mm Machine Heads : GROVER/102C Width at Nut : 43mm Finish : Lacquer 付属品:純正ハードケース、正規保証書 お問い合わせフリーダイヤル:0120-37-9630